募集課題
タクシーマナー啓発事業
担当課
京都市都市計画局歩くまち京都推進室
採用企業等
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所( https://www.nttdata-strategy.com/
写真:取り組みによって設置された看板

募集の経緯

本市では、市内有数の繁華街である四条通において、一部のタクシーによる交差点や横断歩道付近での客待ちや、四条通本線(駐停車禁止)上での客待ち停車などの道路交通法違反が多く発生しており、そのような行為が、近隣バス停におけるバス発着の妨害や、渋滞を発生させるなどの要因となっていました。

今回の公民連携ラボでは、「法定禁止場所で乗車しようとしている利用者や、タクシー乗り場からはみ出して停車しようとしているタクシーが、その瞬間に思いとどまるような周知、啓発」に関して、技術やアイデアをもつ企業を募集しました。

取組の内容

募集の結果、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所(東京都千代田区)から提案があり、四条通沿道のタクシーの駐停車マナー向上を目的として、行動科学の知見を活用して人々のより良い行動を後押しする政策手法である「ナッジ」を活用した実証実験を行いました。

具体的には、四条通における、
①「交差点付近での違法な客待ち車両の削減」を目的とした、啓発看板の作成
②「タクシー乗り場における本来の規定台数を超過した車両の削減」を目的とした、正規の停車位置を可視化する看板
を設置しました。

写真
正規の停車位置を分かりやすく表示した看板(赤枠)を設置することで、規定台数以上に停車できないように工夫した(四条通西行タクシー乗り場(高島屋前))。
写真
看板に窓があることで、駐停車禁止場所に停車したタクシーが歩行者からの視線を感じる仕掛けを行った(四条河原町交差点南東角)。

設置前後で効果測定を実施したところ、
①は、看板設置前に比べ、設置後では、一日あたりの違法停車時間の合計が約9割減少
②は、看板設置前に比べ、設置後では、規定台数を超過して停車する台数が、一日当たり西行で約7割、東行で約3割減少
したことが明らかになりました。

今後の展望

引き続き対策を継続するとともに、京都市タクシー駐停車マナー向上マネジメント会議を通じ、タクシー業界団体及び関係行政機関と連携したマナー啓発に努めていきます。

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