募集課題
お試し居住による東山区への居住意向の向上
担当課
京都市東山区役所地域力推進室
採用企業等
株式会社ニシザワステイ

京都市東山区役所地域力推進室では、『地域コミュニティや住み心地の体験を通じて、地域と関わる居住者が増加する未来』を目指しています。

東山区は京都市内でも有数の歴史と文化を誇る地域です。世界文化遺産である清水寺をはじめ、祇園のような美しい花街があり、南部地域にはものづくり職人が軒を連ねていることから、古き良き京都の観光地として広く知られています。

しかしその一方で、空き家率も京都市内でワースト1位という現状があり、「人口減少」という喫緊の問題を抱えています。有名な観光地であることや密な地域コミュニティへの不安、価格や立地、住宅設備がニーズに合っていないことから、東山区(京都市)に“住む”ことを選択されにくいことが課題です。

そこで、「お試し居住による東山区への居住意向の向上」を解決したい課題に設定し、民間企業の技術やアイデアを募集したところ、株式会社ニシザワステイ(所在地:京都市東山区、代表取締役:西澤 徹生)から下記のような解決策の提案があり、京都市として採択することを決定し、共にプロジェクトに取り組みました。

プロジェクトの概要

目的 地域コミュニティや住み心地といった、指標化されておらず、体験でしか納得しづらい価値基準で住宅を選択することにより、地域と関わる居住者が増加する。
課題 東山区(京都市)に住むということに対するイメージが乏しく、価格や立地、住宅の設備といった通常の価値基準では利点が少ないことから、東山区を居住地とすることにハードルがある。
解決策 ● ゲストハウス等を利用したお試し居住の実施

● 区内複数の拠点で連携し、地域ごとに住む人物像に適した居住プログラムを提供

● 各地域の居住の入り口の施設として、地域に溶け込むゲストハウス等となる

● お試し居住をビジネスモデルとして他のゲストハウス等に広げ、地域との関わり方を指南する仕組みを作る

成果 ● お試し居住1期:13組申込み、6組滞在⇒移住1組

● プロジェクトの会議に継続参加1組

● 豊国神社SUMMER FESTIVAL参加者:約2000人

プロジェクトのタイムライン

企業が提供した技術やアイデア

  • 人的資本の提供 例:月2回のミーティングへの参加
  • お試し居住参加者への対応フォロー
  • プロジェクト進行管理やマーケティング支援
  • 関係者の紹介
  • 宿泊施設やコワーキングスペースといった施設の提供

※市長記者会見での事業者によるプレゼン報告の様子

京都市が提供したサポート

  • 会議場所(区役所会議室)
  • 区役所内の部署横断のチームで会議に対応(月2回程度)
  • 京都市の広報関係の手続き(報道発表、市政広報板、SNS、区HP掲載、広報担当によるターゲティング広告等)
  • 地域を体感できるコンテンツ実施における地域の方との繋ぎ、調整、依頼等
  • 豊国神社SUMMER FESTIVAL(※後述)を行うにあたり、市備品の事業での使用手続き

持続可能な取組のパートナーとして今後も活動を継続

京都市東山区役所地域力推進室:齋藤、和田野、大井

本プロジェクトでは、東山区内で生活することの実情の体感や不安解消のために、株式会社ニシザワステイ、NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTOと連携し、東山区に3日~1週間程度の「お試し居住」の機会を提供しました。

お試し居住を通じ、東山区内での生活のイメージを持っていただくとともに、東山区の魅力を知っていただきたいとの思いでプロジェクトを進めた結果、第1期のお試し居住では13組の申込みがあり、内6組が滞在し、1組の移住が決まりました。

また、本プロジェクトの取組の中で、「お試し居住」以外にも、地域の方とお試し居住に来られた移住希望者等との交流や東山区のポテンシャルをいかしたフェスを豊国神社 SUMMER FESTIVALとして開催しました。

今後も公民連携を継続し、持続可能な仕組みにしていくためのビジネスパートナーとして活動を継続していきたいと考えています。

また、民間企業が率先して地域課題に取り組んでいる姿が周りの民間企業への刺激にもなり、京都市の公民連携を推進する後押しになるのではないかと思います。

今後もより多くの方にお試し居住を広め、移住希望者と地域の方との交流を図るためにも、豊国神社 SUMMER FESTIVALに次ぐ、寺社仏閣でのイベントを開催したいです。こういった機会からプロジェクトに関わる人を増やし、地域を体感できるコンテンツを充実させ、引き続き東山区の課題解決に向けて活動していきます。

東山区の事業者が地域課題に取り組む意義

株式会社ニシザワステイ

代表取締役:西澤徹生さん

当社は、京都市東山区で宿泊施設や複合施設を運営しており、旅行事業も手掛けている会社です。持続可能な観光として、地域住民と観光者の調和を図りながら、環境へも配慮した観光事業を行っています。

地域住民、観光者双方に良いサービスを、と事業を展開してきましたが、東山区の地域課題を知った時に、我々のような宿泊業や観光業がその原因の一端になっているのではないかと、どこか責任を感じているところがありました。

そこで、東山区で事業を行い、東山区で暮らしている私自身が、地域の社会課題解決のお役に立てたら!という思いから、今回の公民連携プロジェクトに提案をさせていただきました。

「地域の社会課題を解決し、持続可能な観光、持続可能な地域を実現したい」という思いから、この活動に参画しています。公的な支援をいただきながら、共に地域のために活動する仲間を増やせる今回の取組は、東山区で事業を展開している当社にとっても大変意義のある活動だと思っています。

 

より多くの方に、”京都の暮らし”を体感してほしい

※豊国神社SUMMER FESTIVALの様子

今回のプロジェクトでは京都市各部局の方々に、人的資本の提供や地域の方の御紹介、市の広報での宣伝など、多くのサポートをいただき、本当に感謝しています。

お試し居住プログラムでは、実際に6組の受入れと1組の移住という実績を残すことができました。

また、豊国神社SUMMER FESTIVALは、多くの地域住民や、京都市の移住・定住応援団の関係者をはじめ、約2000人の来場者に楽しんでいただけるイベントになりました。

今後に向けて、お試し居住プログラムは、ただ「東山に泊まる」だけではなく「暮らしを味わう」ことを重視し、観光とは違う京都の本質を感じられる体験や、人情味が伝わるコンテンツで、京都に住むことの良さを体感していただくプロジェクトとして、より質を高めて発展させていきたいです。

人情深く、地域全体で文化、歴史、アートを盛り上げる東山区を是非御体感いただきたいと思います。

将来的には、個人の移住にとどまらず、企業進出やハード面の整備も進め、東山区の発展に貢献していきます。

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