取組内容

  • 障害者アートで公共空間に感動と華やぎを(特定非営利活動法人 障碍者芸術推進研究機構(通称:天才アートKYOTO))
  • おもてなし文化の継承(公益財団法人 京都伝統伎芸振興財団(通称:おおきに財団))
  • 課題のポイント

    実現したい未来

    電照広告枠の空き枠を埋めることで、駅に賑わいを創出し、増収・増客につなげたい。
    コロナ禍だからこそ、地下鉄をご利用いただいているみなさんに、元気の出るような場所となる明るい雰囲気を届けたい。

    現状

    現在、電照広告枠のうち空き枠は約15%。
    コロナの影響で、増収・増客につながる取組の推進が難しい状況にある。市バス・地下鉄の1日当たりのお客様数が減少しており、利用の回復に向けた取組が喫緊の課題であるが、今年は地下鉄開業40周年という節目の年でもあることから、可能な限り交通局、京都市の魅力発信や特別感を創出していきたい。

    解決したい課題

    財政状況が厳しい中で、企業、団体のみなさんからのご提案によって電照広告の空き枠を解消し、賑わいを創出する。

    想定する解決策

    • 多くの人の目に触れる場所を求めている非営利組織などの作品展示の提案
    • 駅の利用者が見ていてワクワクしたりほっとするような魅力を感じる広告媒体を活用した事業の提案

    など、通常の広告とは異なる内容で賑わい創出を図れる企画の提案を期待しています。

    民間組織側の想定メリット

    • 本来であれば有償枠としてご提供している広告枠を、ご活用いただける
    • 駅構内という多くの人の目に触れる機会の創出、社会的認知の向上

    Story

    写真:改札口に置かれた手指消毒液

    地下鉄の電照広告の空き枠を解消したい

    「地下鉄の広告に空き枠がある」と聞いたら、みなさんはどんな事情を思い描くでしょうか。「コロナ禍で企業の業績が落ち込んで、広告を出す余裕がないのかな」、「世間に自粛ムードがあると広告も控えられるのかしら」といったことを想起なさる方もいるかもしれません。あるいは別の観点から、「交通局の経営にも影響があるのかな?」ということを連想する方もいるかもしれません。しかし、今回テーマとしている「電照広告」については、意外な理由がありました。

    コロナ禍の影響で地下鉄の利用者数が減っていること、また、景気動向の影響を受けて、広告が減少していることも間違いありません。しかし、こと広告収入に関しては、地下鉄利用者数の減少率ほど、落ち込んではおりません。

    では、いま「電照広告の空き枠を解消したい」というのは、なぜなのでしょうか。

    東日本大震災と電照広告

    ひとくちに「広告」といっても、地下鉄には多様な種類の広告があります。地下鉄車内の吊り広告や、窓の上の壁面の広告。改札周辺に見られる柱のデジタルサイネージもあります。さまざまな広告がありますが、今回の主役は地下鉄駅構内の壁面にある電照広告です。駅構内の各所にあって、本来は、電車待ちの人にも、歩く人にとっても目に止まりやすい広告ですが、空き枠がある状況が続いています。

    写真:灯りの消えた電照広告が並ぶ暗い壁面

    2011年の東日本大震災のあと、日本全国で、電力の使用について見直されるようになりました。京都市営地下鉄では、駅構内の電灯の間引きと共に、使用していない電照広告についても、灯りを灯さないことになりました。灯りのない空き広告は広告主への訴求力も弱くなり、更に広告枠が埋まらなくなる、という悪循環が起こってしまいました。

    社会的な役割を担う「地下鉄の景色」

    電照広告に空き枠があると、駅構内はどうしても殺風景になってしまいます。通勤、通学、また観光客にとっても、さみしい雰囲気の中の移動となってしまいます。

    京都市交通局では、これまでから空き枠対策として観光PRや、地下鉄利用促進PRはもとより、市政PRへの活用などの取組を進めてきました。それは、多くの市民の方に御利用いただく地下鉄の駅構内を公共的な情報発信の場として活用するという交通局ならではの使命があると考えるからです。しかしコロナ禍の影響で地下鉄の利用者数が減じ、財政状況が厳しくなる状況のもと、空き枠解消がいよいよ難しくなってきました。

    コロナ禍だからこそ、通勤、通学等で地下鉄を利用するみなさんに、元気をお届けしたいという思いが、私たち交通局にはあります。今回の実証実験では、この思いを理解していただける、企業、団体のみなさんからの、空き枠を活用する提案をお待ちしております。

    写真:インタビューを受ける担当職員

    烏丸線40周年と、コロナ禍で見えてきた地下鉄電照広告の可能性

    今回、広く電照広告の空き枠解消のご提案を募集する背景のひとつに、地下鉄烏丸線の40周年があります。今年、令和3年は、昭和56年に北大路駅から京都駅間を結ぶ地下鉄が開業した40年目の節目にあたります。本来であれば、節目の年を市民の方とともにお祝いしたいと考えていましたが、取組を実施できませんでした。

    しかし、コロナ禍のさなかにあって、新しい生活スタイルのもと、地下鉄の利用が減じていくという厳しい状況であるからこそ、見えてきたこともあります。それは、地下鉄がいかに多くの方に親しみをもって、御利用いただいていたのかということです。今回の、このオープンラボでも、コロナ禍という状況であるからこそ、みなさんの「気づき」のなかから多く知見をいただけるものと期待をしています。

    写真:地下鉄40周年のポスターが並ぶ駅構内

    募集概要

    担当課

    京都市交通局企画総務部営業推進課

    担当部署の事業の概要

    増収増客に係る事業の推進、高速鉄道事業及び自動車事業における営業推進

    背景

    現在、京都市で運営している地下鉄の駅構内や車内の広告媒体を活用し駅の賑わい創出を行うことにより、増収・増客に向けた取組を行っている。以前から駅を殺風景にしている一因として、電照広告の空き広告枠が問題となっている。コロナによる利用者の減少により、財政面で大きな打撃を受ける中、費用を抑えながら駅の賑わいづくりを行う方法が求められている。

    実現したい未来
    • 殺風景な駅の大きな要因となっている電照広告枠の空き枠を埋めることで、駅に賑わいを創出し、増収・増客につなげたい。また、コロナ禍の暗い雰囲気の中だからこそ、地下鉄をご利用いただいているみなさんに、元気の出るような場所となる明るい雰囲気を届けたい。
    • 広告だけでなく、作品展示などのために、多くの人の目に触れる場所を求めている非営利組織などに空き枠を活用いただきたい。
    現状

    現在、全体の電照広告枠のうち空き枠は約15%、また今年はコロナの影響で、増収・増客につながる取組の推進が難しい状況にある。市バス・地下鉄の1日当たりのお客様数が対前年度比で32%減少しており、利用の回復に向けた取組が喫緊の課題であるが、今年は地下鉄開業40周年という節目の年でもあることから、可能な限り交通局、京都市の魅力発信や特別感を創出していきたい状況にある。しかし、厳しい交通局の財政状況の下、新たな財源の投入は困難な状況である。

    検討経緯・これまでに実施したことがある施策等

    広告の空き枠対策については、販売促進キャンペーンの実施や、観光PR、局事業PRでの活用を実施してきた。

    解決したい課題

    財政状況が厳しい中で、企業、団体のみなさんからのご提案によって電照広告の空き枠を解消し、賑わいを創出する。

    想定する解決策
    • 多くの人の目に触れる場所を求めている非営利組織などの作品展示の提案
    • 駅の利用者が見ていてワクワクしたりほっとするような魅力を感じる広告媒体を活用した事業の提案

    など、通常の広告とは異なる内容で賑わい創出を図れる企画の提案を期待しています。

    民間組織側の想定メリット
    • 本来であれば有償枠としてご提供している広告枠を、ご活用いただける
    • 駅構内という多くの人の目に触れる機会の創出、社会的認知の向上
    提案企業に求める専門性

    駅の賑わい創出に向けて楽しいアイデア出しをしていただける方

    提供可能なデータ・環境等

    交通局で提供を行っている広告枠の種類、広告枠の空き状況、効果的な利用方法の提案、広報協力

    スケジュール感・主要なマイルストン

    2021年度内に実施(2021年11月から地下鉄広告枠掲示開始を希望します。)

    事業実施にあたっての留意点、制約等

    参考情報

    京都市交通局:地下鉄広告

    今後の展開想定

    空き枠の活用で創出された駅構内の賑わいにより、クライアントに地下鉄駅の広告枠を魅力的に感じてもらう。今まではあまり使用されていなかった広告枠も使い方次第では、魅力的な広告媒体になると感じてもらうことで、長年の問題であった空き広告枠の問題が解消される。

    提案の提出期限 2021年8月2日〜9月17日

    この課題の募集は終了しました

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