募集課題
市庁舎の有効活用と賑わいの創出
担当課
京都市行財政局総務部庁舎管理課
採用企業等
TAKAMI BRIDAL

京都市行財政局総務部庁舎管理課では、『改修後の庁舎が京都を代表する象徴的な場所として市民や来訪者でにぎわう施設になり、庁舎の価値を多くの方に実感してもらえること』を目指しています。

これまで市庁舎では、本市の主催、共催、後援など、一部の本市関連事業での利用は行ってきましたが、再整備を進める市庁舎をより有効活用することにより、さらなる賑わいの創出や、市の収入につなげることを検討しています。

そこで、「市庁舎の有効活用と賑わいの創出」を解決したい課題に設定し、民間企業の技術やアイデアを募集したところ、TAKAMI BRIDAL(所在地:京都市下京区、代表取締役:高見重行)から下記のような解決策の提案があり、京都市として採用することを決定し、共にプロジェクトに取り組みました。

プロジェクトの概要

目的 再整備工事により完成した庁舎が、世界の京都の「顔」として、市民をはじめとする多くの方で賑わう場所として機能し、ひいては再整備の効果も広く実感いただけること。
課題 再整備を進める市庁舎を有効活用することにより、さらなる賑わいの創出や、市の収入にもつなげることが求められているが、現状では一部の本市関連事業(本市の主催、共催、後援)等での利用にとどまっている。
解決策 本市関連事業などで使わない期間を利用し、市役所前広場、正庁の間および和室での収益事業を実施する。また、市庁舎や空きスペースを活用した事業による賑わいの創出や社会課題の解決を試みる。
成果 竣工後約100年の歴史の中で初めてとなる、京都市役所本庁舎におけるウエディング事業を展開した。最終的な利用者はフォトウエディングの1件のみだったが、利用相談や問合せは10件以上寄せられた。また、庁舎でのフォトウエディング当日の様子は、各種メディアで紹介いただいた(テレビ:4社、新聞:3社)。

プロジェクトのタイムライン

R5.10月に条件のすり合わせ、提案書提出。R5.11月に事業採択。R6.1月にモデル撮影。R6.3月に試験事業広報発表、プラン販売開始。R6.5月に第一号利用者によるフォトウエディング。R6.8月にプラン販売終了。クリックで拡大表示。

企業が提供した技術やアイデア

  • 全国でフォトウエディングを展開しているノウハウ
  • お打ち合わせをするプランナーおよび当日のサポートスタッフ
  • フォト、美容などのパートナー企業の手配

京都市が提供したサポート

  • 京都市役所本庁舎内外各所の提供
  • 報道発表、市政記者クラブへの積極的周知、市職員への周知
  • 第1号利用者の際の京都市長日程調整

第一号のお客様と京都市長。クリックで拡大表示。

第一号のお客様と京都市長。クリックで拡大表示。
第1号のお客様と京都市長

市庁舎活用で結婚・定住促進と魅力発信を強化

京都市行財政局総務部庁舎管理課:植田

本プロジェクトでの実証実験では、市庁舎を活用した事業の実施スキームについてのノウハウを得ることができました。また、多くのメディアで報道されたことで、市庁舎の歴史的価値についてPRする機会を得られたことも大きな成果です。加えて、「タイミングが合えばいつか京都に住んでみたい」とする利用者のコメントを実際に報じたメディアもあり、本市が市の施設なども活用しながら、若い世代の結婚や定住・移住を後押ししていることを、市民等に知っていただくきっかけになりました。

今回の事業や、今年本庁舎が国の登録有形文化財に登録されることも契機として、多様な事業の実施を通じて、市庁舎の更なる魅力発信、賑わいの創出に努めていきます。

京都の魅力を活かした婚姻促進と定住支援

TAKAMI BRIDALウエディングプロデュースDiv.京都 部長:桑野裕二さん

TAKAMI BRIDALウエディングプロデュースDiv.京都 部長:桑野裕二さん。クリックで拡大表示。

当社は、京都の呉服商から始まり、婚礼衣裳、婚礼、そしてライフスタイルまで幅広い分野をプロデュースする企業です。今回京都市に対して「未来に繋がる京都市ウエディングの価値を提供し、それを通じて京都市の婚姻組数増加に寄与すること」を提案し、連携するに至りました。

今回は、京都市での結婚式を通して「地域創生の視点から」京都市に興味を持っていただくことがひとつの目的でした。京都に本社を構える企業として、京都市と協力し、ひとつの企画を実現できたことを大変光栄に感じています。

京都市との連携で認知度向上と特別な体験を提供

京都市と連携したことで、一企業で行うよりも注目度が高まり、テレビや新聞などの各メディアに取り上げていただけました。また、市庁舎という特別なロケーションを使わせていただくことができ、お客様にとっても特別感があったのではないかと感じます。

今後は、京都市庁舎だけではなく、京都市が携わっている公共の施設やイベントに関わらせていただきたいです。そして、京都に拠点を置く企業として市に貢献ができればと思います。

 

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